神戸山王まつり

神戸山王まつりの紹介

日吉新宮は平安時代のはじめ、最澄(伝教大師)が安八太夫安次の 懇請 こんせい に応じ、近江ノ国・坂本の日吉大社の御霊を移し、お祀りしたのに始まると伝えられています。その後、平野荘(庄)(神戸町一円)の 鎮守神 ちんじゅがみ として長い歴史の興亡のなかに郷土の人々のあつい信仰にささえられた日吉の祭りは、「神戸山王まつり」(県重要無形民俗文化財)と言われています。「神戸山王まつり」には、伝統に生きる素朴な民衆による 神人合一 しんじんごういつ の神輿の「渡御」が3回行われます。
「朝渡御」は2日目の午前0時、神社から若い衆に担がれた「神輿」が幾千本の松明の明かりに映えながら、「お旅所」に奉安される朝渡り、「火まつり」です。
また午後0時、お旅所から左折して横町・上新町・下新町から鍛冶屋町の通りに出て本町を通りお旅所に渡御する「昼渡御」、昼渡りです。しかし、現在は行われていません。
午後4時30分「王飯」の供奉・「力紙」の神事が行われて「神輿」がお旅所から神社へ渡御する「還御」です。

神戸山王まつり 画像イメージ

とき 令和6年4月27日(土)・28日(日)
ところ 日吉新宮周辺
交通 養老鉄道広神戸駅より徒歩5分

※紹介の内容文に一部誤りがありました。
 お詫びして修正します。


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神戸山王まつり-リーフレット


日程表

試楽祭
4月27日 午後1時00分 中神輿
午後6時00分 善学院法印社参
午後7時00分 石原伝兵衛社参
午後8時00分 祭主試楽参り
本楽祭
朝渡御
4月27日 午後11時00分 榊神事
祭主行列 祭礼事務所出発
4月28日 午前0時00分(祭主到着後) 神輿渡御(神社よりお旅所)
午前10時30分 本楽祭
還御
4月28日 午後3時30分 榊神事
午後4時30分 石原伝兵衛行列 社務所出発
祭主行列 祭礼事務所出発
神社拝殿で力紙投下
祭主・石原伝兵衛到着後 盃事
力紙到着後 神輿渡御(お旅所より神社)
神輿到着後 帰り神輿

神戸山王まつり 画像イメージ

日吉 牛尾宮 うしおのみや 神輿

日吉<ruby><rb>牛尾宮
</rb><rp>(</rp><rt>
うしおのみや
</rt><rp>)</rp></ruby>神輿

日吉神宮祭典行事に担がれ、1番先頭に渡御する日吉牛尾宮の神輿です。
神輿本体の形は、八角形です。大きさは、中心の胴体の高さ90㎝、台脚の高さ21㎝、担ぎ棒間の幅は86㎝、担ぎ棒の長さ3.9m、 笠鉾 かさぼこ の高さ40㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅52㎝、頂きの 擬宝珠 ぎぼし の高さ25㎝、直径20㎝、胴を乗せる座板の高さ21㎝、幅1.43m。八方の あかね の鏡は直径19㎝のもの8個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は16花弁の菊花の紋章8個。胴体の柱の金物は上り竜と下り竜の浮彫金物、座板の打付金物は波と兎。棒鼻(前の丁口)の金物は金唐草模様の中央に16花弁の菊花の浮彫。鈴は八角型青銅の駅鈴。鈴縄は紅白 縮緬 ちりめん の2本 りです。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、本町の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 樹下宮 じゅげのみや 神輿

日吉<ruby><rb>樹下宮
</rb><rp>(</rp><rt>
じゅげのみや
</rt><rp>)</rp></ruby>
神輿

日吉新宮祭典行事に担がれ、2番目に渡御する日吉樹下宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形です。大きさは、中心の胴体の高さ95㎝、幅91㎝、台脚の高さ18㎝、担ぎ棒間の幅は93㎝、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ50㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上の鳳凰の高さ30㎝、首から尾までの長さ48㎝。座板の高さ21㎝、幅1.48m。四方の あかね の鏡は直径30㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は正面が七曜星3個。左右および後部は2個ずつ。胴体の柱の金物は前部2本に岩上にたわむれる獅子と笹の葉、および渓谷の 飛沫 ひまつ 模様の青銅彫刻金物。後部の柱は牡丹に蝶が右側、岩の上を蝶が飛んでいるのが左側。座板の打付金物は正面、左右共に波に千鳥の透彫りです。棒鼻(前の丁口)の金物は波に千鳥の透彫り。鈴は丸型。鈴縄は紅白2本の り合わせです。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、横町・西保・南方の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 大宮 おおみや 神輿

日吉<ruby><rb>大宮
</rb><rp>(</rp><rt>
おおみや
</rt><rp>)</rp></ruby>
神輿

日吉新宮祭典行事に担がれ、3番目に渡御する日吉大宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形である。大きさは、中心の胴体の高さ98㎝、幅98㎝の正方形で、台脚の高さ24㎝、担ぎ棒間の幅は95㎝、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ70㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上の鳳凰の高さ30㎝、首から尾までの長さ30㎝。座板の高さ21㎝、幅1.48m。四方の あかね の鏡は直径30㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は四方共巻雲と竜の透彫り金物。胴体の柱の金物は前部2本は左右共 鉄拐 てっかい 山人の仙人清遊の唐金彫刻。座板の打付金物は波に飛竜の模様を浮かした彫刻金物。棒鼻(前の丁口)の金物は獅子頭に太鼓を持った舞い姿の透彫り。鈴は丸型。鈴縄は 緋縮緬 ひじりめん の巻縄です。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、上新町・安次・丈六道・田(神戸町)と本庄(大野町)の5ヶ町によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 二宮 にのみや 神輿

日吉<ruby><rb>二宮
</rb><rp>(</rp><rt>
にのみや
</rt><rp>)</rp></ruby>
神輿

日吉新宮祭典行事に担がれ、4番目に渡御する日吉二宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形です。大きさは、中心の胴体の高さ98㎝、幅98㎝の正方形で、台脚の高さ23㎝、担ぎ棒間の幅は95㎝、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ70㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上の鳳凰の高さ35㎝、首から尾までの長さ35㎝。座板の高さ20㎝、幅1.40m。四方の あかね の鏡は直径30㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は五七の桐の金物。胴体の柱の金物は前部左右2本に神武天皇東征の像が、また後の左右2本には南朝の忠臣菊地一族の旗上げの像が、何れも金・銀・銅・錫等で浮彫りにされています。座板の打付金物は波に千鳥浮彫りで 銅鍍金 どうめっき が施してあります。棒鼻(前の丁口)の金物は唐草模様の金物が めてあります。鈴は丸型。鈴縄は 緋縮緬 ひじりめん の巻 りで、鈴縄掛の金物は唐獅子の青銅作りです。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、三津屋・末守・北一色の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 宇佐宮 うさのみや 神輿

日吉<ruby><rb>宇佐宮
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うさのみや
</rt><rp>)</rp></ruby>
神輿

日吉新宮祭典行事に担がれ、5番目に渡御する日吉宇佐宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形です。大きさは、胴体の高さ98㎝、幅98㎝の正方形で、台脚の高さ23㎝、担ぎ棒間の幅は95㎝、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ70㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上の鳳凰の高さ30㎝、首から尾までの長さ40㎝。座板の高さ18㎝、幅1.40m。四方の あかね の鏡は直径24㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は葵の紋。胴体の柱の金物はそれぞれ上部に巻雲模様、下部に波の模様を金で彫刻してある。座板の打付金物は波に千鳥浮彫りで、銀と 金鍍金 きんめっき が施してあります。棒鼻(前の丁口)の金物は右が竜、左が虎の浮彫金物が 嵌入 かんにゅう してあります。鈴は丸型。鈴縄は 緋縮緬 ひじりめん の巻 りです。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、宮町・井田の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 客人宮 まろうどのみや 神輿

日吉<ruby><rb>客人宮
</rb><rp>(</rp><rt>
まろうどのみや
</rt><rp>)</rp></ruby>
神輿

日吉新宮祭典行事に担がれ、6番目に渡御する日吉客人宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形です。大きさは、中心の胴体の高さ97㎝、幅98㎝で、台脚の高さ18㎝、担ぎ棒間の幅は1m、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ70㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上の鳳凰の高さ33㎝、首から尾までの長さ35㎝。座板の高さ22㎝、幅1.40m。四方の あかね の鏡は直径28㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は前部に 憂雲華 うどんげ の花3個。左右および後部は2個ずつ。胴体の柱の金物は前部右側は養老の孝子 源丞内 げんじょうない が滝の水を汲んでいる図。左側は 楠公桜井 なんこうさくらい の子別れの図。後部は左右共漢詩の讃文の彫刻。座板の打付金物は波に千鳥の 金鍍金 きんめっき 金物。棒鼻(前の丁口)の金物は左右共 憂雲華 うどんげ の花の彫刻が 嵌入 かんにゅう してあります。鈴は丸型。鈴縄は 緋縮緬 ひじりめん の巻 りです。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、下新町・福井・下宮・更屋敷の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

日吉 三宮 さんのみや 神輿

日吉神輿 三宮 さんのみや

日吉新宮祭典行事に担がれ、最後の7番目に渡御する日吉三宮の神輿です。
神輿本体の形は普通の四角形です。大きさは、中心の胴体の高さ98㎝、幅98㎝の正方形。台脚の高さ20㎝、担ぎ棒間の幅は95㎝、担ぎ棒の長さ4m。 笠鉾 かさぼこ の高さ70㎝、 笠鉾 かさぼこ の裾の幅1.4m、頂きの桝型の上に 擬宝珠 ぎぼし が乗っている。 擬宝珠 ぎぼし の直径25㎝、高さ23㎝で、この神輿と牛尾の宮の神輿だけが 擬宝珠 ぎぼし がついている。座板の高さ25㎝、幅1.40m。座板の打付金物は波に千鳥の浮彫金物で、金、銀の 鍍金 めっき がしてあります。四方の あかね の鏡は直径30㎝のもの4個。 笠鉾 かさぼこ に飾ってある金物は、鳳凰が羽根を広げている模様が 笠鉾 かさぼこ の四方に打ってあります。棒鼻(前の丁口)の金物は12星の中心に福槌の浮彫金物が 嵌入 かんにゅう してあります。鈴は丸型。鈴縄は 緋縮緬 ひじりめん の巻 りです。胴体の柱の金物は前部右がキリン、左が亀、後部の右が上り竜、左が鳳凰の金物が打ち付けてあります。
神輿は貞享4年4月(1687年)に制作されたもので、現在は、鍛冶屋町・昭和町・川西の氏子によって 奉舁 ほうよ されます。

試楽祭

試楽は、4月29日に行われる宵祭のことです。午後から青年と子どもたちのよって中神輿が担がれます。お旅所に7基の中神輿が集合し、日吉新宮に社参し、その後町内を回ります。

試楽祭 画像イメージ

力紙

22本の串と紅白の紙で作った御幣で扇型に編んだもの。神輿還御の際に若者が競って奪い合い先発の牛尾の宮に投げつけます。勇壮果敢な行事です。

力紙 画像イメージ


令和4年度 神戸山王まつりの記録

令和4年度の神戸山王まつりは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を縮小し、例年と異なる形で神事、御幣渡御、神輿の公開が行われました。その様子をご紹介します。

Youtube (神戸山王まつりの記録 / 神戸町公式チャンネル)


令和3年度 神戸山王まつりの記録

令和3年度の神戸山王まつりは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、規模を縮小し、例年と異なる形で神事、仮神輿渡御、神輿の公開が行われました。その様子をご紹介します。

Youtube (神戸山王まつりの記録/ 神戸町公式チャンネル)

神輿の担ぎ方

深夜、松明に照らされて神輿が疾走する勇壮な火祭り・神戸山王まつり。
神輿の担ぎ手は、走りながら交代していきます。その交代の技術をご紹介します。

Youtube (神戸山王まつり 神輿の担ぎ方 / 神戸町公式チャンネル)

神戸山王まつり紹介ページ

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